Webマガジン「MARVESALA MAGZINE」 創刊号

マーベセラーのこだわり Vol.1 【前編】

「マーベセラーのこだわり」では、商品開発秘話や成分の豆知識などをインタビュー形式でお届けします。
記念すべき第 1 回目は、マーベセラーオンラインの主力商品でもある「MAAs シリーズ商品」をクローズアップ。「MAAs(マース)」とは聞きなれない名前ですが、どんなものなのでしょうか。さっそく、原料や商品の開発に関わる中野博士に聞いてみましょう。


目次


「新しいユニークなものを開発したい」という思いを胸に

【質問に丁寧に答える中野博士】

――今回は「MAAs」について、いろいろお話を伺いたいと思います。まずは中野博士の自己紹介をお願いします。

はい。中野昌彦と申します。この会社では化粧品を中心とした製品や原料の開発に従事しております。

大学卒業後、微生物などを用いて、サプリメントや化粧品の原料になるようなものを開発してきました。以前は体外診断薬という血液や尿を分析するキットの開発に携わっていて、関連する論文をまとめ、博士(薬学)の学位を取得しました。生物関係全般は知識や経験があるので、現在は化粧品の原料開発などをしております。

――もともと化粧品に興味をお持ちだったのでしょうか?

はい。原料という方面からなのですが、いろいろな物質生産のことは経験してきたのでおもしろそうだなと思っていましたし「新しいユニークなものを何か開発したい」という意識は強く持っていました。



「MAAs」との出会いが研究魂に火をつけた

【現在販売中の MAAs シリーズ】

――今回取り上げた商品シリーズ「MAAs」について教えてください。

海藻や魚などの水中生物は自身を UV から守る成分を持っています。そのため、様々な研究がなされてきましたが、水中生物からエキスとして抽出することは非常に難しく、製品化の課題でした。

私たちは多角的な研究を行い、独自の製造方法を確立することができたので、実用化に結びつけることができました。「MAAs」は、この独自原料を配合した製品のブランド名です。

――なるほど!聞きなれないと思ったら「MAAs」シリーズは製品化が難しいのですね。中野博士はどのようにして、その原料を知ったのでしょうか?

もともと、水中にいるラン藻を乾燥させた「ブルーグリーンアルジー」を使用したサプリメントを製造販売していたことがきっかけです。ブルーグリーンアルジーはスーパーフードでいろいろな栄養素が含まれているのですが「ほかにも何かすごい成分を含んでいそうだな」と論文をよく調べたところ、発見することができました。

調べていくにつれ、ラン藻エキスが非常におもしろい物質を含んでいることがわかりまして、そこから化粧品開発がスタートしたのです。

――サプリメントとしても化粧品としても使える成分を持つとは「ラン藻」はとても魅力的な藻なのですね。

そうですね。アメリカではコンブチャという飲み物に、ブルーグリーンアルジーの粉が入っています。その粉の中に、実は皮膚にも使える成分が含まれていた。ラン藻は本当にいろいろなものを含む、おもしろい生き物だなと思いましたね。



「安心安全」を目指し、体当たりで商品開発に取り組む日々

【実験中の様子】

―― 「MAAs」はユニークなシリーズ商品ですが、どのようなコンセプトで商品は作られているのでしょうか?

私たちの会社では、⾧年、お医者さん向けの化粧品を製造販売してきました。お医者さん向けとなると、やはり安心安全が第一です。いろいろな疾患を持つ患者さんが来るので、どんな患者さんでも使えるような処方なり原料なりを選ばないといけない。そういった意味でも、まず「安心安全」というキーワードが大事になります。

スーパーフードとしても食べられているのならば「信頼できる」ということで「ラン藻」から抽出したエキスを原料に使用しています。

――原料の抽出が難しいというお話がありましたが、開発に当たり苦労したことを教えください。

最初、ラボで抽出・精製を小スケールでやるのですが、慣れないので、うまくいかず失敗することも結構ありましたね。

2L くらいのガラス製のビーカーに温度計や pH 計、電極を挿して、ガラスのフタをして、ゴトゴト煮るような感じで熱して抽出するのですが、留め方がゆるいとフタが吹き飛ぶことがあるのです。

いつだったか実験中、沸騰しているのを感じてビーカーのそばまで行ったら、ちょうどガラスのフタが吹き飛んで、抽出液を顔中に浴びたり、壁に飛び散ったりして大変でした。 そういった紆余曲折を経ながら、開発が進んでいきました。

<後編につづく 後編もぜひご覧ください>